日本には今、さまざまな国籍や文化的背景を持つ人々が暮らしています。
しかし、言語や制度、文化の違いによって、彼らが直面する困難は少なくありません。
在留資格の不安定さ、情報へのアクセスの困難さ、厳しい労働環境、生活困窮、孤立感、差別的な扱い。
こうした困難は、本人の努力だけでは乗り越えられない社会構造的な課題です。
私たちレガートおおたは、そうした困難をともに受けとめ、ともに考え、ともに歩む「伴走者」でありたいと考えています。
私たちが目指す社会
(ビジョン)
- 国籍や文化、ことばの違いにかかわらず、一人ひとりが自分らしく、尊厳をもって暮らせる地域社会をつくること。
- 地域の誰もが排除されず、安心して暮らせる共生社会を実現すること。
レガートおおたは、多様な価値観が共存することを「社会の豊かさ」としてとらえ、多文化共生のまちづくりを進めています。
私たちのミッション
- ことば・文化・制度の違いによって支援が届きにくい人に、必要な情報と支援を届けます。
- 単なる通訳ではなく、文化的背景や意図を含めて伝える「コミュニティ通訳」を通して、人と人、そして外国にルーツを持つ人びとと日本社会をつなぐ架け橋となります。
- 支援する側・される側という固定的な立場をこえ、当事者の意思や選択を尊重し、対等な関係性を基盤とした「伴走型支援」を行います。
- 地域・行政・専門機関・NPO/NGOと連携し、孤立を防ぎ、支援の網からこぼれない仕組みと、信頼に基づくネットワークを築いています。
「レガート」に込めた思い
「レガート」は音楽用語で「なめらかに、続けて演奏する」という意味です。
語源はイタリア語の *legare*(結ぶ)。
文化や言語の違いを越えて、人と人を、人と地域を「なめらかに、つなぐ」こと。
それが、私たちレガートおおたの願いです。
設立趣意書
大田区には19000人に迫る外国籍住民・移住者が働き、生活しています。今後も増えていくと予想されます。多くの民族、文化、言語、歴史などが出会う場がますます、広がっていくことになります。
私たちはこれらの人々との出身地、文化、言語、性の違いを壁、あるいは障碍としてではなく、むしろ地域社会をつくる新しい可能性として捉えます。
それを踏まえて、地域に対等な、双方向性のある関係を作り出すために、多言語による情報の発信および収集、ネットワーキングの促進などを目的に、多くの活動を行います。
併せて、差別のない地域を目指して、外国籍住民・移住者の権利擁護、拡充のために広報活動等を通してアドボカシーを進めます。
創意と意欲に満ちた、人権感覚のある人々の参画を求めます。
2010年3月15日
設立発起人 鈴木昭彦

団体概要
| 団体名 | 一般社団法人レガートおおた |
| 所在地 | 東京都大田区西蒲田6-36-14 TKKマンション1F |
| 電話 | 03-3731-3831 |
| FAX | 050-3737-4218 |
| 携帯 | 080-9714-6966 |
| info@legatoota.jp | |
| URL | https://legatoota.jp |
| 代表理事 | 石井さわ子 |
| 理事 | 葵佐代子、西尾加朋、 石川由美子、海原由佳 |
| 設立 | 2010年3月 |
| 定款 | こちらからご覧ください |
沿革
| 2010年3月 | 大田区の多文化共生関連事業を受託するため、大田区内の複数の国際交流団体が連携し、一般社団法人レガートおおたを設立。 |
| 2010年9月 | 大田区より「多文化共生推進センター事業」を受託。多言語相談、外国人住民向け情報誌「Ota City Navigation」の編集(~2017年度)、ボランティア養成講座などに携わる |
| 2018年4月 | 大田区の外郭団体である一般財団法人国際都市おおた協会より、「多言語相談窓口」運営事業を受託。 |
| 2022年4月〜2025年3月 | 日本財団の助成を受け、「外国ルーツの子ども・保護者に対する寄り添い型相談支援」事業を実施。オンライン相談・法律相談・伴走型支援ガイドブック制作・研修などを展開。 |
| 2025年7月 | 公益財団法人社会貢献支援財団より「第65回 社会貢献賞」を受賞。 |
